起業するために大切な大胆かつ繊細さ

起業することとは

どんな偉大な経営者も、起業するところから始まります。たとえ2代目以降の経営者であっても、1代目は起業しているという意味では、スタートは起業しています。

起業することとは何かといわれれば、言葉の意味としては、新しく事業を起こすことです。会社を設立するにしろ、個人事業で始めるにしろ、起業です。なにかといわれれば、それが答えです。

でも、起業するということは、サラリーマンであれば会社を辞めるという意味も含まれます。家庭を持っていてる人、住宅ローンがある人、そのほかの生活費が必要なことは当然ですし、老後の資金も貯蓄していかなければならない時代です。そんな中で、この世の中のほとんどを占める給与所得者、いわゆるサラリーマンが会社を辞めるというのは、とても大きなことではないでしょうか。

学生から起業する人もいるかと思いますが、それは同時に、給与所得者になる機会を逸するということにもなります。

起業することとは、どんな人にとっても大きな決断となることなのです。

起業するために大切な大胆さ

起業した人は、多くの決断をせねばなりません。起業すると決める時きもそうですし、事務所の場所を決める、人を雇う、商品を開発する、お金を借りる、、、すべて自ら決めることが必要となります。

そんな時に、大胆に決めてしまう勢いのようなものは必要だと思います。なぜなら、うまくいくかいかないかは、やってみないと分からないことも多くあるはずだからです。

また、決断に時間をかけることは、それだけコストをかけるということにもなります。少しでも早く前に進み、早く利益を上げていくことが大切です。

起業するために大切な繊細さ

しかし、なんでも「えいやっ!」と決めてしまえばよいかといえば、そうではないです。そこに至る過程では、考えに考え抜いて、調べて、あらゆることを想定して、といったように、繊細な思考も必要かと思います。

例えば、機械を導入するときにも、それが本当に投下資本を回収できるのかとか、製品を製作するのに最適なのかとか、操作する人、置く場所、ランニングコスト、耐用年数、、、挙げればきりがありません。

確かに、想定していた通りには進まないものですが、繊細に考えておくことで、様々なリスクに対応することができます。

相反した大胆さと繊細さ

両者の考え方は相反しています。矛盾ってやつです。しかし、両方の考え方が起業して経営していくうえで、間違いなく必要です。

経営するうえでは、一見相反する2つの考えを同時に受け入れることも必要なんです。

例えば、

会社にはお金ではない社会的な目的や役割も必要ですが、お金といった利益も必要です。

長期的な投資も必要ですが、短期的な成果も必要です。

揺るぎない明確なビジョンも必要ですが、社会情勢に合わせた変化も必要です。

このように、相反する考え方を同時に受け入れて、それぞれの機能を発揮させることは、非常に重要となってきます。

このような考え方は、意外にできていないのではないでしょうか。

偉そうに書かせていただきましたが、自分自身も常に心がけています。

なので、一見相反している大胆さと繊細さは両方大切で、共存していくべきであると思います。

 

コメント