偶然から生まれる発見
エジソンは失敗した際に「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」と言いました。
失敗することは望んだことではありませんが、失敗しなければ何が最適か分からないから、成功と同じくらい重要であるという考え方です。
ポスト・イット(付箋)は、化学メーカー3Mカンパニーの研究員が教会で合唱に参加していた所、同社の開発した「全く用途が思いつかない」弱い接着剤を「本のシオリにできないか?」と思いついた事から開発されました。
また、コカ・コーラも薬剤師が薬を作る過程で偶然に飲料水として誕生したそうです。
これらは、失敗の過程がなければ発見されませんでした。
失敗には、エジソンの言ったように何が最適か理解するという効果もありますし、失敗から偶然に思わぬ発明を生み出すという効果もあるということです。
経営は教科書通りには進まない
経営をどのように進めていくべきか、成功例や有用な情報は、今の時代あふれています。様々な情報を自分自身に落とし込み、活用していくことは非常に意味のあることだと思います。
しかし、当初の計画通りに経営が進むことは稀です。
ここで、計画通りに進まなかった時にどのように考えるかが、経営を行う上で重要であると考えられます。
計画通りに進まない=失敗
失敗をダメなことととらえ、切り捨てていては、事業は成長していかないでしょう。
むしろ、計画通りに進まないことを新たなチャンスととらえ、何かを生み出そうとすることが大切です。失敗には必ず何か有用なことが隠れていますし、当人にとっての失敗が他人にとっては成功ということもよくあることです。
失敗に対する雰囲気作り
例えば、従業員に新しいことに挑戦することに対して、評価する雰囲気を作ることは大切です。新しいことに挑戦すると、失敗することも多くあります。
しかし、前述のように失敗には多くの可能性が含まれていて、短期的に見たら損失を出しているかもしれませんが、長期的に見れば成功につながり、大きく利益を出すこともあるのです。
このように、失敗することは経営するうえでは必ず必要なため、失敗に対して委縮してしまわない雰囲気を作ることが大切です。
つまり、企業でいえばそのような仕組みを作るべきだと言うことです。
まとめ
妻がパンを焼きました。
うまく膨らまず、失敗したそうです。
最初の写真はその時のものです。
しかし、見た目はすごく良いですし、食べてみるとすごくおいしかったです。
確かに売っているパンよりフワフワ感はなかったですが、しっとりしていて、味もすごく良かったです。小食の子供もいつもの朝ご飯を食べた後、2個ぺろりと食べました。失敗と言ってたけど美味しかったから、また作ってよ!という雰囲気でした。
妻にとっては、教科書通りにいかず失敗でしたが、消費者の私や子供にとっては大成功でした。しかも、翌日失敗を教訓としてまたパンを焼き、今度はフワフワ感も加わった、より最高のパンができあがりました。
もし、失敗して萎縮してしまうような雰囲気だったら、翌日のパンはなかったでしょう。
失敗を恐れず、失敗に萎縮しない雰囲気を作り、前に進むことは大切です。